2006.06.11

昭和30年代の小田急線写真展

小田急OBで貴重な写真や文を提供してくださっている生方良雄さんが、本年4月に新宿でお仲間の方々と展示会をなさったことはこのblogでも紹介した。

このたび狛江でもタイトルの写真展をなさるようで、昨日ご連絡をいただいた。紹介する。

-近郊区間(新宿ー向ヶ丘遊園)の風景-

日時 6月23日から29日
場所 泉の森会館2Fギャラリー
時間 10時から18時
主催 狛江の”まち”を考える会
後援 狛江市教育委員会
協力 小田急電車を撮る会、有限会社泉の森

入場無料です。私も必ず行く予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.09.23

チッチキチーで歴史を知る

あまりTVは見ないほうなのだが、「チッチキチー」で現在人気沸騰中の「大木こだま、ひびき」には注目している。

古典芸能が好きな私はTVの落語中継や本格派漫才番組、NHK「バラエティー生活笑百科」は極力見ているので、この名前はどっかで引っかかった。

まずバラエティー生活笑百科に芸人の一人として参加している。ここにはかつて大御所の「いとし こいし」師匠が出たり、現在でも「阪神巨人」師匠が出ている古典芸能好きには外せない番組だが、残念ながら「チッチキチー」は聞いていない。

それよりも記憶にあるのが「お笑いスター誕生」の10週勝ち抜きだった。「確か・・大木ひかり、こだま だったような・・・」
ここで調べたのであったが、やはり間違っていなかった。ひかり氏が事件を起して解散になり、相方が「ひびき」氏に替わって続いているようだ。

ひかり、こだま と新幹線の愛称を芸名に持ってきたところがベタな大阪のセンスなのだが(おそらく中田ダイマル・ラケット師匠あたりが走りか) ひかりが消えて「ひびき」を持ってきたところにセンスを感じる。

ひびき、これは東京ー大阪の臨時特急だったようで、157系が使用されたようだ。定期特急がこだまだった頃の話だからこだま・ひびきもネーミング的にはあながち「思いつき」で出たものではない。

しかし”ひかり”が登場して”こだま”はひかりとともに新幹線に移行、ひびきはこれが最後で消えてしまった。のぞみの採用で、今後も日の目を見る確率は低いだろう。157系はひびきの任務解除のあとは「あまぎ」となって伊豆特急のイメージを一気に上げた。

私はまだ「ひびき」といえば「東海道線の特急」という印象を先輩から聞いてはいるが、ヤングな諸君は「こだまになぜひびきが」と疑問を持ったかも知れない。

色々探したが、芸人で列車愛称を使っているグループはここだけだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.04.06

ヘルスセンター展覧会に行って見た

ここに書いたように船橋市役所で「船橋ヘルスセンター」の写真展があったので出かけてみた。

市役所を入ってすぐ右側のスペースにパネルが2枚と中央にガラスケースがあるコンパクトなもの、しかし内容は充実しており実に良かった。
メモをしてこなかったのであるが建設前夜から最盛期の写真や入場券、果ては京成の車内広告まで展示してありレトロマニアには垂涎の代物ばかりである。
何でも天然ガスも出てそれでお湯を沸かしたそうだ。確かに千葉は天然ガスが出たと聞いたが、船橋でも出たとは知らなかった。
また大人気で増床に次ぐ増床で大きく広がって行ったようだ。乗り物もジェットコースターや観覧車など昭和30年代では外せないものは一通り揃っていた。しかし特筆できるのがボウリングにゴルフ練習場、人工スキー場を用意していたところ。なるほどザウスの原型がここにあったわけですな。今思えば健康センターに遊園地がついたもの。そうだ! ラクーアだ。ラクーアは船橋ヘルスセンターが形を変えて東京に出来たものなんだ。惜しむらくは「ステージ」がないこと。あの大ステージがあればもう言うことないのだが・・・
パネル裏面にはステージ参加の芸能人が写っていた。灰田勝彦(野球小僧を知ってるかで有名な歌手)をそこで見つけた。

本当に幕の内弁当みたいなレジャーランドだったんだと再認識、しかし船橋市も渋くて素敵なイベントをやってくれたものだ。

なお公共交通で行くなら西船橋が便利、船橋からはバスがなかなか来ない。京成船橋からなら歩くこともできそうだ。15日までなのでもう一度のぞいてみたい。

#撮影禁止とは書かれていなかったが道義的に撮影は良くないと思い1枚だけ記録として場内を撮影してきた。
duo_014

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.13

ふぅんなばし ヘルス センタァ を思い出す

展覧会:懐かしのCMソングも 思い出の「ヘルスセンター」--船橋市役所 /千葉

楠トシエのCMソングで有名だった「船橋ヘルスセンター」の回顧展が船橋市役所で行われるようだ。ぜひとも行ってみたい。

船橋ヘルスセンター、実はあまり覚えていない。行った経験が一回程度だと思うからだ。多摩地区在住の私には船橋よりも秋川の「東京サマーランド」があったのでこちらに良く出かけた。
ヘルスセンター、なくなってもう何年も経つよなぁと思っていたら大間違い、まもなく消えて30年になる。(1977年に閉鎖されたようだ)

跡地はご存知の「ららぽーと」である。このららぽーとでさえ原型をだいぶ留めなくなっている。時代が本当に動いているのがわかる。

ヘルスセンターに話を戻そう。京成の駅「船橋競馬場」は以前「センター競馬場前」という駅だった。このセンターこそ「船橋ヘルスセンター」を指している。「8時だょ 全員集合」の収録場所としても有名で、何度かここでの収録の回を見たことがある。

blogのタイトル「ふぅなばしぃ ヘルスセンター」とこぶしの効いた声でCMソングが歌われていた。「船橋来たならちょっとおいで、チョチョンノパッ」とかいうフレーズだった。後年「アゴ&キンゾー」の持ちネタとなって再現した(巷では「小山ゆうえんち」の方が有名だが)、ちなみの元歌の歌手楠トシエは40代の人には懐かしいだろう。朝のお化け番組「お早うこどもショー」の初代司会者ビンちゃんのことである(もう一人はパラダイスキングのキューピーこと石川進、ど根性ガエルの主題歌「どっこい生きてる シャツのなかぁ」を歌った人)

風呂かプールくらいしか覚えていないのであるが、園内には豆汽車などもあったようだ。調べてみるとこんな事実もあったようだ

昔の娯楽施設と今の娯楽施設がちょうど移行していく過程をこの船橋ヘルスセンターはやっていた。TDLがあるのもこのヘルスセンター景気を忘れられない市民が起こしたのかもしれない。

風俗、歴史が好きな人は必見の展示会だろう
当時の詳しい資料はここ

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2004.09.29

森村桂氏を偲ぶ

F.サガンが生涯を終えたというニュースがあってその数日後にタイトルの訃報を聞いた。

私は本を読むのが苦手だった。子供の頃は読んでもらったという経験があるが、あの読書感想文が嫌で徐々に読書離れをしはじめ、中学生の時は全くいって読まなかった。鉄道ファン、鉄道ジャーナルや廣済堂の「鉄道パズル」など実用本ばかりで俗に言う「文芸」というものには全く縁がなかった。

しかし不思議なもので高校時代にあまりに幼稚な文体で自己嫌悪に陥り、急遽本を読まなければという衝動にかられた。しかし長年読んでいない、いやまだ読んだことのない文芸作品に対して私はどう向き合ってよいのかさえわからなかった。もちろん今日現在もわかっていない。

従って好き嫌いの前に興味が持てるか否かの選択肢しかなく、当時派手な宣伝の映画「角川映画」に影響されて片岡義男や大藪春彦などの作品を読んでいた。そしてその流れから来たのが森村桂だった。

実は女流作家で読んだ経験があるのは森村と曽野綾子の2人だけで他はない。そんな中、森村桂は数冊買って読んだのである。お菓子が好きだったせいもあった。

その後もミーハー的な考えは捨てることができず深田祐介や小林信彦など全部TVになった作品ばかりを読んでいた。

縁あって出版社に就職することができた。先輩、同僚の読書量はさすが出版社、桁違いであった。私はもう恥ずかしくてしかたがなかった。数少ない経験で森村桂を読んだと話したら「その話は言うな」と。

世話になった部長が元夫だったのである。ここに書かれている探検家の谷口正彦が私の上司だった。

その筋には全く縁がなかったのでそれほどまでに偉大な方であったというのを知らなかった。仕事は丁寧で天才的な勘のさえた人間だった。もう離れて10年以上経っているがお元気であるのだろうか?

訃報を聞いてふとそんなことを思い出したのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)