我が青春の味
今から25年も前、ラーメンの食べ歩きに凝った。当時「アングル」という今の「東京1週間」のような情報誌があり、そこに載っている店を片っ端から食べに行った。
いっぱしのラーメン通と言われるようにもなった。1980年代の頃である。
その後空前絶後のラーメンブームが長く今でも続き、店もだいぶ変わった。80年代の名店も生きつづけているもの、閉店したもの、リニューアルして変になってしまったものなど色々ある。
荻窪にも昔から通いづめているお店がある。ラーメン「山ちゃん」である。このお店、昭和時代と全く変わっていない。店内にはコカコーラの冷凍ケースがあり、そこでビールを冷やしている。栓抜きがケースの表面についている。まだビンが全盛だった頃の名残である。
このお店、Netにはあまり登場していない。それもそのはず開店時間が午後10時からなのだから。最寄り駅西荻窪から徒歩でたっぷり20分、タクシーの運転手御用達のお店なのであろう。
このお店を紹介することは当初ためらった。親父さんと助手2人でいつも満員のお客さんをさばいていた。ところが娘さんであろうか、先日若い女性が働いていた。呼吸もばっちりでこれならたくさん来ても大丈夫だろう。
ここのお勧めは「ニンニクラーメン」今でこそ生ニンニクを搾り器で搾るスタイルはどこででも見るが20年前の東京はここくらいしか見なかった。生絞りは強烈なので妻がいて、営業職の自分には年に何回かしか食べることができない憧れのメニューになってしまった。
しょう油、味噌は悩む。シンプルな味ならしょう油、甘く煮たばら肉が入るこってりタイプは味噌、いずれも甲乙つけ難い。
私はしょう油を選んでみた。自宅からはちょっと遠いのでなかなか行くことはできないが週末の密かな俺だけの楽しみである。
住所はこのあたり
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