« TDRを大井町に見た | トップページ | SEIBU IZM Vol2 »

2004.09.20

SEIBU IZM Vol1

西武鉄道というのは鉄道趣味で見ても面白いが、ビジネスでみるとこんなにわかりやすい会社はない。
事例をあげて数回書いてみたい。

 西武はケチである
西武というと二言目には「ケチ」 必ずこう返って来る。西武王国の始祖 堤康次郎は近江商人である。近江商人には「三方よし」という理念がある。商取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないとう意味での、売り手よし、買い手よし、世間よしこれを「三方よし」という。

さて考えてみた。西武という会社はものすごく大事にするものがある。「施設」である。駅などは建て替えではなく建て増しだ。そして使えるものはとことん使うのである。これと「三方よし」とはどんなつながりがあるか・・・

もし新築をするとする。そうすればごみが出るだろう。資源も使うだろう。今でこそ鉄も紙も安くなったが、終戦直後はきっと安定していなかったと思う。西武は新造すれば「お客も喜ぶ」「業者も喜ぶ」の二方は良くても社会幸福の点では合格ではなかったのだろう。だからきれいに建て増しをしてごみも資源も無駄にしない三方を取ったのではないだろうか?

ヤケ電買いと揶揄された時期もあった。それにしても焼けた電車を捨てればごみも出る。しかし直せばまだ使えるしごみも出ない。究極のエコロジー会社ではないだろうか?何より当時は仕事不足、直す要員を社員として雇い失業者を無くす。これこそ「三方よし」だ。

さて伝統は今も生きている。写真を見て欲しい、何の変哲もない6000系だが種別幕を見て欲しい。

ローマ字なし

ローマ字がないのである。下がもともとの姿

平常時

6000系であるが、なんと幕は2000系と共用している。そのため2000の予備品が使えるのだ。なんという効率性。デザイン別に分けるといった派手さを全く取らず、実用一点張りである。

聞けばモーターその他も絶えず予備品を調整しており、点検時には予備品をそっくり取り替えるという。これをするには殆どの車のモーターを共通化しなければならないが、長いこと自社製造の車があったからこそできる対応だ。
それに今では「共通車」と称して他社も似たようなことをやっているではないか。
なぜモーターまでも共通化するのか。次なる考察を考えて見る。

西武は本当におもしろい。

|

« TDRを大井町に見た | トップページ | SEIBU IZM Vol2 »

コメント

子供の頃、自転車で下井草あたりまででかけ、踏切で良く西部電車をみていました。当時は最新鋭が101系、という頃でしたが、まだ2両編成のクハには、旧型国電タイプが使われていましたし、たしか、701系あたりでも、クハは旧型国電タイプのダサイ台車をはいたのがあり、子供心に何で台車だけ古いんだろう、と不思議な気がしたのを良く覚えています。

Primera

投稿: primera | 2004.09.20 23:40

いつもありがとうございます。それは411系ですね。クハがクハ55タイプのものだったようです。
台車が旧型だったのはいずれ考察で書きます。これも近江商人の「三方よし」の精神が生きていると思っています。

投稿: SATO | 2004.09.20 23:51

わたしは所沢の出身です。
鉄道好きになったのは、西武のおかげです。
なもんで、このシリーズはとても興味深いです。
Vol2を楽しみに!!

投稿: 紅。 | 2004.09.21 12:29

そう、411系でした。普段国電ばかりみていると、そもそも2両編成というのが奇異に映りました。

Primera

投稿: primera | 2004.09.21 19:37

紅。さん こんにちは。
ビジネス書には堤兄弟の話もたくさん書かれます。それだけ対照的で魅力的な人たちなんでしょう。ほとんど個人の考えですが、頑張って書いてみます。

投稿: SATO | 2004.09.22 08:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14942/1483117

この記事へのトラックバック一覧です: SEIBU IZM Vol1:

« TDRを大井町に見た | トップページ | SEIBU IZM Vol2 »